あゆみ

HISTORY

2010年に徳島県阿南市が全国初の野球のまち推進課を新設したとき、田上重之が初代課長に就任。2019年に市役所を退職し、 その成功ノウハウを活かすべく、2021年に「野球でまちを元気にする会」を発足させ、活動を開始しました。

僕の前に道はなかった。僕の後ろに道ができた。

JAアグリ阿南野球場 阿南市桑野町
JAアグリ阿南野球場 阿南市桑野町
欽ちゃんチームがやってきた
欽ちゃんチームがやってきた
ABO60 美魔女たちのチアーリーディング
ABO60 美魔女たちのチアーリーディング

なぜ野球が中心のまちづくりを?

野球によるまちづくりは、岩浅市長時代に2007年に完成したアグリあなんスタジアムが大きな弾みとなり、全国で初めて野球を中心にまちづくりを行うことになりました。アグリあなんスタジアムは、両翼100メートル、センター122メートルと、甲子園球場を上回る広さを誇っています。観客席は5,000人収容可能で、内野は甲子園球場で使われているものと同じ黒土を使い、外野は総天然芝です。さらに、照明も完備しているので、ナイター試合も行えます。なかでも好評なのが、選手の紹介アナウンスです。アナウンサーの方たちは、阿南市が独自で育成しました。「センター、○○君」と自分の名前がアナウンスしてもらえるのは気持ちいいでしょう。

運営管理は阿南市が行っていて、県外からのチームの召集や野球観光ツアーも阿南市が実施しました。草野球チームや60歳代の還暦チームですと、普段の練習や試合は河川敷のグラウンドや中学校の校庭がほとんどですが、阿南市に来ると本格的なスタジアムでプレーすることが可能で喜ばれました。

「野球のまち阿南構想」を打ち出してから3年経った2010年4月、市役所内に「野球のまち推進課」を創設しました。初代課長は田上重之でした。全国の自治体のなかでも初めて名前に「野球」が入っている課です。「野球のまち推進課」の部屋の壁一面には、ユニフォームなどの野球関連アイテムを掲示しています。阿南市出身の選手のほか、イチロー選手、王貞治さん、長嶋茂雄さん、野茂英雄さんなど、数々の有名選手のユニフォームやサインがありました。

大きな経済効果を生む野球観光ツアー

野球観光ツアーは、「野球のまち推進課」が主導しているわがまち独自のツアー企画です。アグリあなんスタジアムでの地元チームとの交流試合と、観光をメインとした企画で、アグリあなんスタジアムの使用料(審判、選手紹介アナウンス付き)や宿泊費など込みで、1人1万2,000円です。手頃な値段で本格的なスタジアムで試合ができるとあって、大変好評を得ています。

阿南市内の宿泊施設を利用していただきそこで食事を堪能していただいてこそ、経済効果が生まれ、本当の意味での野球のまちの振興ができるのです。「野球のまち推進課」が、産業部のなかに設置されているのもそういった経済波及の効果を大きな目的としているからで、本会も野球での町おこしを全国に水平展開することを目標にしています。

観光業界との連携

阿南市では500~600人の選手を集めた野球大会が開催できます。そこで、約500人の選手が参加する野球大会を、アグリあなんスタジアムで開催することにしました。

阿南市の野球大会のお手本となったのが、長野県上田市で開催される「お父さんの甲子園」(全日本生涯野球大会)です。整形外科医の吉松俊一医師(76)が提案した大会で、2011年に行われた第23回大会出場の選手の平均年齢は、約60.8歳。同大会には、元広島東洋カープ監督の古葉竹識さん(74)や、『ドカベン』作者の水島新司さんらも選手として参加しました。2回ほど、阿南の市長として開会式に出席。「野球のまち推進課」の田上課長を含めた視察団がバスで訪問。
「お父さんの甲子園」には、全国から約200の還暦野球チーム、約4,000人の選手らが参加し、そのほとんどが上田市や千曲市の温泉宿に宿泊します。「お父さんの甲子園」が20年以上も継続して行われているのは、観光業界としっかり連携しているからだと思いました。

阿南市では当初は、市民から「なぜ、サッカーではなくて野球なんだ」という声もあったのですが、野球が経済効果を生むようになった時には、野球のまちとしての認識が市民全体に浸透していました。

ニーズから生まれる、新しい企画

「野球のまち推進課」ができて1年が経ち、たくさんのメディアに取り上げられるようになりました。宣伝効果に加えて、行政が主体となって野球のまちづくりを推進していることで、興味を持ってくださった方が安心感を持って問い合わせをしてくれているようです。

要望から生まれた「新しい企画」は、2011年春の甲子園に出場した新潟県立佐渡高等学校は、阿南市で直前合宿を行いました。佐渡高校が合宿した4日間、阿波踊りでの歓迎から、地元食材の差し入れ、徳島県立小松島高等学校・阿南工業高等専門学校との練習試合、最後は市民での見送りまで、全市をあげて応援しました。この実績が、敦賀気比高校の事前合宿につながっていきました。
また、日本女子プロ野球リーグ2011リーグ戦における四国初の公式戦・シンデレラシリーズの開幕戦を開催しました。

野球を通じて仲間をつくり、生きがいをつくることでいきいきとした人生を送ることができます。生涯スポーツというと水泳やウオーキング、ゴルフなどがありますが、野球が一番良いと思います。チームがあって、仲間ができて、60歳を過ぎても楽しめる、最高の生涯スポーツです。地域の無形文化財とも言える野球を活用したまちづくり、本会はそのスピリットを受け継いでいきます。

お問い合わせ

(C)一般社団法人 野球でまちを元気にする会

miracle@stannet.ne.jp

090-4972-1719

Powered by Webnode Cookie
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう